アルパカ、証券インフラの導入を支援する MCPサーバーの提供を開始

AIアシスタントを活用し、顧客金融機関のより効率的なインフラ導入・運用を支援

アルパカはこのたび、自然言語でAPIの仕様確認や実装支援、運用サポートを利用できる2種類のMCPサーバーの提供を開始しました。アルパカの証券基盤API(以下「Broker API」)を活用するパートナー企業は、サンドボックス環境およびプロダクション環境で、APIドキュメントやワークフロー、運用情報などを、AIアシスタントとの対話を通じて利用できるようになり、システム導入から開発・運用までより効率的に進められるようになります。現在はパブリックベータ版を提供し、承認されたパートナー企業の管理者ユーザーが使用することができます。

今回提供を開始するMCPサーバーによって、AIアシスタントからアルパカのBroker APIを直接利用できるようになります。パートナー企業の開発、オペレーション、カスタマーサポートなどの担当者が、単一のインターフェースから、システム連携の内容を理解したり、運用フローを確認したり、実装方法に関する情報を取得したりできるようになります。

サンドボックスとプロダクションの各環境で、下記の機能を提供します。

  • サンドボックス環境:本番環境への展開前に、口座開設、入金、資金振替、株式・オプション取引、ウォッチリスト、書類管理、リバランス、ジャーナル、即時入金、IPOなど、Broker APIが対応する各種ワークフローについて、読み取り・書き込み操作を利用しながらテストや設定を行うことができます。
  • 本番環境:口座検索、口座情報・プロフィール、取引口座の状態、買付余力・現金残高、保有ポジション、ポートフォリオ履歴、取引履歴、資金振替など、本番環境における各種運用データについて、読み取り専用で参照できます。

安全性を重視した設計

Broker API向けMCPサーバーは、安全性を最優先に設計されています。OAuth認証により、AIアシスタントとBroker APIを安全に接続できるほか、証券インフラへのアクセスを適切に管理することができます。

  • サンドボックス環境:初回リリースでは、MCPサーバーにおいて「読み取り専用」「フルアクセス」「カスタムアクセス」の3種類の権限設定をサポートしています。利用者は必要に応じて付与する権限を選択できるため、AIアシスタントには、タスクの実行に必要な範囲に限定したアクセス権限のみを付与できます。
  • 本番環境:設計上、読み取り専用となっています。本番環境のBroker APIデータを確認・参照しながら運用状況を調査できる一方で、書き込み操作は制限されています。これにより、本番環境を保護しつつ、安心して運用フローの確認や調査を行うことができます。

MCPサーバーの利点

パートナー企業がBroker APIの導入、運用、サポートをより効率的に行えるように設計されています。

  • より迅速なシステム連携:必要なAPIエンドポイントの検索、リクエスト項目の確認、APIドキュメントの参照などにかかる時間を削減します。必要なエンドポイントを素早く見つけ、開発を進めることができます。
  • ドキュメントに基づく回答:アルパカの公式APIドキュメントやスキーマをもとに回答を生成するため、不正なリクエスト、誤ったエンドポイント利用、実装ミスの削減につながります。
  • 常に最新情報へ同期:MCPサーバーは、アルパカの公開APIドキュメントおよびOpenAPI仕様と自動的に同期されるため、API変更やプロダクト更新後も常に最新の情報を利用できます。
  • 自然言語による操作:利用者が普段使用する言語でBroker APIについて質問し、アルパカのドキュメントやスキーマと同期した情報を取得できます。
  • 安全なアクセス管理:OAuth認証によって接続するため、チャット上でAPIキーを共有する必要がありません。アクセス権限の付与・取り消しも管理できます。

MCPサーバーの主な活用例

Broker API向けMCPサーバーは、サンドボックス環境と本番環境の両方で利用できます。本番環境の運用データを扱う前に、対応する各種ワークフローのテストや検証を行うことができます。

  • APIエンドポイントの検索:Broker APIの各種操作を検索し、必要なパラメータを確認するとともに、目的に応じたAPIエンドポイントを特定できます。
    • プロンプト例「口座開設に利用するAPIエンドポイントと必要な項目を教えてください。」
  • 実装ガイドの参照:アルパカのドキュメント、APIリファレンス、リクエスト形式、レスポンス項目、サンプルコードなどを参照しながら、実装方法を確認できます。
    • プロンプト例「ドキュメントをもとに、サンドボックス口座を作成するための最小限のcurlコマンドを教えてください。」
  • 運用サポート:口座情報、取引口座の状態、買付余力、保有ポジション、資金振替、取引履歴などを確認し、顧客対応や運用フローの調査・サポートに活用できます。
    • プロンプト例「[email protected] の口座を検索し、口座ステータス、買付余力、保有ポジション、最近の取引状況を要約してください。」
  • サンドボックス環境でのワークフロー検証:本番環境へ展開する前に、口座開設、入金、資金振替、株式・オプション取引、ウォッチリスト、書類管理、リバランス、ジャーナル、即時入金、IPOなど、Broker APIが対応する各種ワークフローを試すことができます。
    • プロンプト例「デモ用として、KYCで追加対応が必要な状態のサンドボックス口座を作成してください。」

Skills リポジトリも公開

今回、MCPサーバーの提供開始に合わせて、アルパカはBroker API Skillsリポジトリも公開しました。これは、AIアシスタントやAIエージェントがBroker APIの一般的なワークフローを実行できるよう支援するオープンソースのスキル集です。初回リリースでは、代表的なシステム連携シナリオをカバーする10種類のスキルを提供しています。

Alpacaが提供するMCPサーバーとBroker API Skillsを組み合わせることで、Broker APIのワークフローに関する再利用可能な実装ガイダンスを活用できるようになり、システム連携に要する時間の短縮、開発者の生産性向上、サポート業務の効率化を実現します。

Broker API向けMCPサーバーは、アルパカが推進する「AIエージェントを前提とした証券インフラ提供」を実現する取り組みの一環です。AIの普及によってソフトウェア開発のあり方が変化する中、アルパカは今後もツール、API、開発者向けリソースを拡充し、パートナー企業が金融サービスをより容易に構築・運用できる環境を提供していきます。

アルパカの共同創業者兼CTO/CPOの原田均は、次のように述べています。「パートナー企業がより高度な証券サービスを構築するにつれ、Broker APIのワークフローをより迅速に理解し、連携し、運用することの重要性が高まります。Broker API向けMCPサーバーは、自然言語を通じてこうしたインフラをより使いやすくするとともに、Broker APIを開発者、アプリケーション、そしてAIエージェントにとって信頼できる実行基盤として提供することを目的としています。」

アルパカについて

アルパカは、米国や日本など複数国で証券会社登録を有し、株式、ETF、債券、オプション、暗号資産の取引のための証券基盤を開発提供するフィンテック企業です。世界40カ国・300社以上の金融機関にサービスを提供し、1,200万以上の証券口座を支えています。アルパカはこれまでに、世界の業界トップクラスの投資家から、4億ドル(約648億円)の資金を調達しています。

テクノロジーと関連するサービスは AlpacaDB, Inc.( https://alpaca.markets/ )、米国の証券取引サービスはFINRA/SIPC会員のAlpaca Securities LLC、日本国内の証券取引サービスは、第一種金融商品取引業と投資助言・代理業の登録を受けているAlpacaJapan株式会社( 関東財務局長(金商)第3024号、加入協会: 日本証券業協会/一般社団法人資産運用業協会、https://alpaca.markets/jp/ )が提供しています。